『天体のメソッド』制作発表会レポート


2014年10月よりTOKYO MX、テレビ北海道などでTV放送が開始されるオリジナルアニメーション『天体のメソッド』の制作発表会が6月22日「TOYAKOマンガ・アニメフェスタ 2014」で行われました。「TOYAKOマンガ・アニメフェスタ 2014」は、6月21日、22日に北海道洞爺湖周辺で開催されたマンガとアニメのイベント。当日は天候にも恵まれ、会場となった北海道の洞爺湖文化センター、洞爺湖温泉街などには多くのマンガ、アニメファンの方たちが訪れました。


制作発表会会場となった洞爺湖文化センターでは、発表会前日の21日からキャラクターパネル展示やPVを上映。多くの人たちが足をとめて見入っており、作品とこれから始まる発表会に期待が高まっている様子がうかがえました。


22日、いよいよ発表会がスタート。メインキャストである古宮乃々香役、夏川椎菜さん、椎原こはる役、佳村はるかさんのお2人が登場して、会場からは大きな歓声があがりました。2人は洞爺湖の印象を聞かれて…


「北海道を訪れるのは初めてなんです。バスの中から見える洞爺湖を写真に撮ろうと思ったのですが、バスが速すぎて上手く撮れませんでした(笑)」(夏川さん)


「札幌には来たことがあったのですが、洞爺湖に来るのは初めて。洞爺湖の幻想的な雰囲気は日本ではないみたいです」(佳村さん)


とコメント。


さっそく制作発表会が初披露となる最新PVを上映。このPVでは、メインキャストの発表も兼ねており、水坂柚季役、豊崎愛生さん、戸川汐音役、小松未可子さん、ノエル役、水瀬いのりさん、水坂湊太役、石川界人さんの名前が画面に登場すると大きな拍手と歓声があがっていました。


PV上映後は「とても映像が綺麗で北海道の雄大な景色を再現できていると思います」(夏川さん)、「この映像からどんなストーリーになるんだろうと私たちも楽しみです」(佳村さん)という感想が語られたほか、あらためて乃々香、こはるについての紹介や、佳村さんがイベントのためにこはると同じ髪型にしたこと、そして、迫井政行監督からのメッセージが披露されました。


迫井監督メッセージ


皆さん、はじめまして。監督の迫井です。本日は『天体のメソッド』の制作発表会にお越しいただき、ありがとうございます。放送に向けて作業の追い込み時期に現場を離れることができず、このような形での挨拶となることを申し訳なく思います。


久弥直樹さんの脚本、QP:flapperさんのキャラクター原案、そして舞台としている北海道の、そして洞爺湖の雰囲気を、アニメーションという動画メディアでどこまでバイアスをかけ、増幅し、皆さんにお伝えできるか、を総作画監督の秋谷有紀恵さんをはじめとする現場スタッフとともに、試行錯誤の日々を続けています。新しいPVを見ていただけかと思いますが、いかがでしたでしょうか。


最後に本作の見所を…といきたいのですが、書いた文章を見たプロデューサーが「どれもネタバレなのでダメです」と、ダメだしされてしまいました。ですので監督としてではなく、いちスタッフとしてのこだわりポイントを。PV中で、看板娘のこはるがもっている看板には怪獣の絵が描かれています。これは「キリゴン」という劇中の霧弥湖(きりやこ)にすむ、幻の怪獣の看板です。洞爺湖にもトッシーがいるとかいないとか…。こはるのお店とともに、ちょくちょく出てきますので、PVの何処に出ていた? と思われた方は、是非見直してみてください。


それでは、今後とも『天体のメソッド』応援のほどよろしくお願いいたします。


迫井 政行


最後はライブパートで、OPとEDを担当されるアーティストのライブ演奏が行われました。


最初に登場したのはLarval Stage Planning。
ご自身の地元である北海道舞台のアニメに参加できる喜びと使命感を感じながら、イメージソング『North Method』とOP主題歌『Stargazer』の2曲を感情たっぷりに熱唱。


次に登場したfhánaは、4人組みのバンド。ED主題歌である『星屑のインターリュード』を初披露。原案の久弥直樹さんファンだというメンバーの率直な喜びが感じられました。


サイリウムを振ってくれるお客さんも多くいて、ライブパートも非常に盛り上がり、制作発表会は終了。


会場に集まった人々の『天体のメソッド』への期待感が高まっていく様子が感じられたイベントになりました。