いよいよ12月28日の放送で最終回を迎える『天体のメソッド』。
最終話をご覧いただく皆さまへ、夏川椎菜さん、水瀬いのりさん、豊崎愛生さん、佳村はるかさん、小松未可子さん、石川界人さんよりコメントをいただきました!
キャストコメントはコチラ
©霧弥湖町観光協会
いよいよ12月28日の放送で最終回を迎える『天体のメソッド』。
最終話をご覧いただく皆さまへ、夏川椎菜さん、水瀬いのりさん、豊崎愛生さん、佳村はるかさん、小松未可子さん、石川界人さんよりコメントをいただきました!
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ストーリーに「第13話 はじまりのそらから」のあらすじを公開しました!
本日、『天体のメソッド』公式スマートフォンアプリ「そらメソカメラ」をアップデートしました!
<更新内容>
1.カメラフレーム:
乃々香のフレームを開放。洞爺湖以外の場所でも使用可能となります。
2.ARカメラ:
洞爺湖以外の場所へ円盤を呼び出して撮影することが可能となります。
ぜひ、あなたの町に円盤を呼んでみてください!
※円盤は、現在自分のいる地点から2~30kmの範囲に呼ぶことができます。
地図上で円盤を呼ぶ場所を指定し、その方向にカメラを向けると円盤が写り込みます。
※端末又はGPSの精度によってはアプリが起動しないことやARの位置がずれる場合があります。予めご了承ください。
ストーリーに「第12話 円盤のない街」のあらすじを公開しました!
12月28日(日)テレビ北海道での第13話放送時間が変更となります。
この日は、通常の25時05分からではなく、25時30分スタートとなりますのでご注意ください。
[変更後]12月28日(日)25:30~
ニコニコ生放送にて、WEBラジオ「天体のメソッド放送局」公開録音と、第11話「流星群の夜」の先行配信を実施いたします!
番組名:ラジオ「天体のメソッド放送局」公開録音&第11話「流星群の夜」先行上映会
配信日時:12月13日(土) 21時00分 開始/22時10分 終了予定
出演:夏川椎菜(古宮乃々香役)、水瀬いのり(ノエル役)
『天体のメソッド』Blu-ray【特装限定版】の法人特典について、以下3法人のQP:flapper描き下ろしイラストを公開しました!
・ゲーマーズ
・ジーストア
・とらのあな
詳しくは、商品情報[Blu-ray]をご覧ください。
ストーリーに「第11話 流星群の夜」のあらすじを公開しました!
1月28日発売 特装限定版Blu-ray第1巻封入特典「SIDE STORY BOOK」に収録される久弥直樹さん書き下ろしショートノベルの冒頭を特別公開!
*******
『遠くのそらのした』
○○○○
空に浮かぶ雲のように散らばった意識のかけらが、ゆっくりと風に運ばれて集まってくる。
ぼんやりとして、あやふやだったものが、ひとつの風景へと移り変わっていく。
私は、その中心でただ身を任せているだけ。
ゆらゆらと、私自身が揺れている。規則正しく、息づかいを繰り返すみたいに。
心地よくて、それなのに胸が締めつけられるように苦しい。
いつの間にか、雲は私の周りに集まって、ひとつの風景を形作る。
「──?」
私は、首をかしげる。かしげた、と思う。
ここは、部屋の中。知らない場所。澄んだ空気は少し冷たくて、木々を思わせる自然の香りが、色濃く鼻をくすぐる。
また、私の身体がゆっくりと揺れる。見覚えのない部屋が、上下に揺れている。揺れているのは私の小さな身体で、そんな私を温かな手が後ろから優しく包み込んでいた。
歌が、聞こえてくる。
大好きな歌。大切な歌。
私のすぐ後ろに、大好きで大切な人がいる。
私を抱きしめる温かく柔らかい手が、私の頭をそっと撫でた。
私は──本当は嬉しいのに、どこか気恥ずかしくて、そのことを大好きな人に知られたくなくて、真っ直ぐに前を向いて、揺れる床に視線を落としていた。
意地っ張りな私。
今すぐにでも振り向きたいのに。
優しい笑顔がすぐそばにあるのに。
一緒に、歌いたいのに。
上手だねって、褒めて欲しいのに。褒めて欲しいから、内緒でずっと教えて貰った歌の練習だってしているのに。
そのときの小さな私はただ、ぎゅっと自分の服の裾を握るだけ。
ほんの少しの勇気を出せば、振り返ることだってできる。そうすれば、すぐそばにある大好きな笑顔を見ることができる。
私は、ありったけの思いを込めて、顔を上げる。
振り子のように揺れる椅子に座っている、私の大好きな人。その膝の上にちょこんと座っている、小さな私。
恥ずかしさも照れくささも押しのけて、私は後ろを振り向く。
──振り向いた、はずだった。
だけど私の身体は、まるで水の中にあるように、自由に動くことができなかった。
近くにあるはずの笑顔が、ずっとずっと遠くへ行ってしまうように感じて、私は自然と涙がこぼれていた。
大切な人のことを、何度も何度も呼び続けた。
それなのに、伝えたかった言葉はまるで水に溶けるように声にならない。
──どうして?
私は戸惑い、必死に身体を動かそうとする。だけど、身体を動かそうとすればするほど、私の意思は手足に伝わらず、小さな私は今もまだ、揺れる床を見続けているだけ。
やがて、すぐそばにあったはずの大好きな手が、温もりが、私から離れていく。
歌も、いつの間にか聞こえなくなっていた。
──待って! まだお話ししたいこと、伝えたいこと、たくさんたくさんあるのに!
揺れる心。再び風が吹く。
集まっていた意識が、もう一度風に吹かれてちりぢりになっていく。
空に散らばったそれは、もう雲ではなくなっていた。
これは、そうだ──いつもあの場所で見ていた、夜空に浮かぶ星。
そのとき、私はやっと気づいた。
ううん。
本当は最初から分かっていた。
分かっていたのに、認めたくなかっただけ。
今、私が見ているものは、見ていると思っていたものは──全部、夢なんだ。
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つづきは、Blu-ray第1巻封入特典「SIDE STORY BOOK」でお楽しみ下さい!
12月14日(日)バンダイチャンネルにて実施する「第1話~第10話一挙無料ライブ配信」の開始時間が変更となります。
[変更前]18:00~ → [変更後]16:20~